ずいぶん寒くなりましたね。
秋は短く冬がすぐそこまできているような、、、。
「ふなずし」は春に塩漬け、初夏に飯漬け と、四季に寄り添いながら出来上がります。
過去に冷夏の年には漬かり上りが遅れ、樽出しの時期がずれ込んだこともありましたが
今年一年を振り返って見ると 夏は夏らしく、冬は冬らしく人には厳しいながらも「ふなずし」には最適だったようにも思います。

「ふなずし」とはその昔、びわ湖の船は荒れた冬の湖には出られず、春に捕れた鮒を漬けこみ
冬場の貴重な蛋白源として先人が残してくれた
知恵の塊。
大切に扱い、少しづつ、少しづつ、春を待ちわびながら味わった湖国の宝なのかもしれません。